2011年5月22日日曜日

住宅間取り図?D 化、購入検討者の関心は約85%-住友林業とアイシェアが共同調?

住宅情報を見る際に検討材料のひとつとなる「間取り図」。平面で記載されているものが一般的だが、平面ではイメージがつきにくいという人も多いのではないだろうか。最近、地図や映画では3D が多くみられるが、3D の間取り図があったら、ニーズはどのくらいあるだろうか?住友林業株式会社と株式会社アイシェアは、働き盛りの30代から40代の男女(無職?パート?アルバイトを除く)で、マイホーム未所有かつ購入意欲があるネットユーザに調査を実施。男女840名の回答を集計し発表した。

● 不動産情報の間取り図は重視しているが、「空間がイメージできない」

まず、インターネットで不動産情報を調べたことが「ある」とした423名に、アクセスしたことがある不動産サイトを複数回答で答えてもらったところ、「Yahoo!不動産(48.5%)」が1位となった。不動産情報サイト内の利用?閲覧したことがあるコンテンツは「エリア検索(74.2%)」、不動産情報サイトで見たい?知りたい情報は「物件価格(86.1%)」がそれぞれトップとなっている。

最近では面白い部屋(住宅)の間取り図を紹介したイベントや本、SNSのコミュニティなどがあり、間取り図自体への興味が高まっていることがうかがえる。そんな中、物件情報を見る際に間取り図を『見る』のは、「必ず見る」と「だいたい見る」を合わせ
た88.6%。多くの人が閲覧しているようだ。

しかし、平面の間取り図を見て、実際に住む部屋をイメージすることができるかを問うと、「間取り図を見れば完璧にイメージができる」のは少数派。「間取り図は見れるが実際のイメージはつきにくいことがある」と「間取り図だけではイメージができないことが多い」を合わせた81.5%が、平面の間取り図で部屋をイメージするのは難しいと答えている。

「間取り図を見れば完璧にイメージができる」以外の人に、平面の間取り図を見てイメージが難しいのはどんなところかを複数回答で答えてもらうと、「高さの感覚?イメージ」が62.8%、「空間全体の感覚?イメージ」が58.8%、「広さの感覚?イメージ」が50.7%という順になった。

● 3D コンテンツへの関心強く、「間取り図も3D で見たい」

ところで、近年映画や地図などで3Dが流行の兆しを見せている。では、この3D に興味がある人はどれくらいいるのだろうか?まず、Google マップなどWEB 上で3D の地図を見ることに興味はあるか聞いたところ、『興味がある』とした人は「とても興味がある」と「どちらかというと興味がある」を合わせた78.8%。8割近くが興味を示しているようだ。これらの人に、3D 地図のどのようなとこ
ろが好きかを複数回答で答えてもらったところ、「現地の雰囲気がつかみやすいところ」が76.0%でトップ。60.7%の「視点が自由に移動できるところ」がそれに続いた。

また、地図以外の3D 体験で興味をひかれるものが「ある」とした503名にその内容を聞いたところ、男性、女性ともに1位は「映画」。全体の75.7%を占めている。違いが見られたのは2位の項目で、男性は「ゲーム(59.1%)」だったのに対し、女性は「美術館?イベントなどの展示(53.6%)」となった(複数回答)。なお、実際に3D 体験をしたことがある項目も「映画」が59.6%で1位となっている(複数回答)。

では、購入を検討している物件の間取り図を3D で見たことがある人はどのくらいいるのだろうか?この問いに「ある」と答えたのはわずか6.1%とかなり少数。しかし、購入を検討している物件の間取り図を3D で立体的に『見たい』と思う人は「とても見たい」と「どちらかというと見たい」を合わせた84.9%と、3D の間取り図は、多くのニーズがあるようだ。

購入を検討している物件の間取り図を3D で立体的に『見たい』と思うニーズは多いが、まだ体験者が少ないのが実情だ。しかし、今後ネット上の住宅間取り図でも3D で見せるコンテンツが『広がると思う』のは、「すぐに広がると思
う」と「徐々に広がって行くと思う」を合わせた86.1%。8割半が、間取り図が3D になっていくのではと予想している。


それに先駆け、住友林業では11月1日より住宅業界初(※)の「BF 間取り DESIGNER(デザイナー)」をオープンした。このコンテンツは、自身で作成した間取り図が3次元化され、建物の中を自由に歩き回るようなバーチャル体験ができるものだ。

今年、住宅購入には「住宅エコポイント」、「住宅ローンフラット35の金利大幅値下げ」、「住宅ローンフラット50への返済期間延長」、「住宅ローン特別減税」、「贈与税の非課税枠拡大」、「住宅資金のための贈与減免制度」など様々な金融面での優遇措置が取られているが、11月11日の調査では、半数以上の51.1%がこれらの制度で知っているものは「ない」と回答している。

住宅購入を検討している人にはこれら優遇制度の知識や「BF 間取り DESIGNER」のように、よりリアルにシミュレーションができるコンテンツが後押しとなるのではないだろうか。


※編集部注釈 「住宅業界初」について:インターネット上でFlash Playerのみで各ユーザーが基本プランの間取りを自由に変更し、変更後のプランが Manolo Blahnik
3Dで立ち上がり、中を自由に動いてみることができる一般ユーザー向けコンテンツとして住宅業界で初となる。

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引用元:arad rmt

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