2011年4月27日水曜日

【台湾】アップル特需広がる:iパッド人気で増収?拡張

 タッチパネルや光学デバイスなど、米アップルのタブレット端末「iパッド」やスマートフォン「iフォン」に関連するメーカーの売り上げが伸びている。iパッドの世界的ヒットが続いて今後も需要が拡大するとみて、各社は生産能力を増強する計画だ。勝華科技(ウィンテック)は稼働率が上昇し、今期は5割増収も予測されている。

 iパッド向けにタッチパネルモジュールを供給しているとされる勝華の4月売上高は約37億台湾元で、前月比15%増だった。内訳は明かしていないが、業界ではiパッド向けが約5割を占めたとみている。タッチパネルの出荷量がTFT液晶パネルを大きく上回っており、3月の20万枚から4月は約50万枚へ増えた。第3世代の幼獅工業区工場(桃園県)の稼働率は50?60%だが、他の第3世代工場2カ所では前期の60%から今期は70?80%に上昇。第1世代や第2.5世代製品を製造するラインもiパッド向けに振り向ける可能性があるという。

 高単価のiパッド向け出荷が増えるため、証券筋は今期は前期比約50%増収(約112億元)を果たし、損益が均衡すると予測する。

 洋華光電(ヤング?ファスト)は過去最高だった3月に比べると4月は9%減収だったが、タッチパネル事業の減収幅は約3%にとどまった。

 同社は光ディスク大手、ライ徳科技(ライテック、ライは金
へんに来)系のタッチパネル用導電ITOガラスメーカー、安可光電(エイムコア)などと静電容量式タッチパネル製造?販売の新会社を設け、iフォン向け製品を強化する。下半期から本格出荷し増収に貢献する見込み。

 ■光学デバイスも恩恵

 光学デバイスでは第4世代のiフォンにカメラレンズを供給する大立光電(ラーガン)や玉晶光電(GSEO)などが好調。大立光は「第2四半期はローシーズンだが、新機種向け出荷により前期比2けたの増収」と予測。4月売上高は前期比2.1%増、前年同月比64.8%増の8億8,100万元で、今月にも昨年11月に記録した過去最高額(9億4,400万元)を塗り替えそうだ。

 第1四半期の出荷のうち、500万画素のタイプが占める割合は約10%だった。邱東泉財務長は「スマートフォンでの採用が進んでおり、下半期は300万、500万画素が主流になる」と話す。

 玉晶光の4月売上高は前月比12.8%増、前年同月比142.5%増の2億1,100万元だった。第4世代iフォンはカメラレンズが2つの設計とみられ、同社はローエンドのレンズを供給しているという。このため証券筋は、今期は前期比30%以上の増収を予測する。

 ■欣興系の明興、生産能力5倍に


 投射容量式タッチパネルを手がける明興光電(ユニディスプレー)は10億元を投じて生産能力を5倍に増やす。新竹科学工業園区(竹科)工場と中興工場(新竹県)があり、後者はきょう11日から生産規模を拡大する。全体の月産能力はこれまで20万枚だったが、一気に100万枚に引き上げる。中興工場は年内にもフル稼働し、増収への貢献が期待される。

 同社は携帯電話向けPCB世界大手、欣興電子(ユニマイクロン)の傘下。欣興はノキアやサムスン電子などの大口顧客を持つ。携帯電話でタッチパネル採用が加速しており、産業チェーン整備を進めている。

 グンゼの台湾合弁で、タッチパネルに必要なITOフィルムを手がける群宏光電は今春から生産を始めた。月産能力は3万平方メートル。今のところ拡張する計画はないが、タッチパネル需要は拡大するとみて、「モジュールなどの生産は随時拡大することもあり得る」(広報IR室)という。10日付電子時報、経済日報、蘋果日報などが伝えた。

引用元:Perfect World rmt

2011年4月11日月曜日

SQL ServerとOSSが勢力拡大の兆し――DBMS市場

 ITmedia エンタープライズと調査会社のアイ?ティー?アール(ITR)が実施した「DBMS(データベース管理システム)」の読者調査から、企業が活用しているDB(データベース)製品の主流はRDBMS(リレーショナルデータベース管理システム)であることが分かった。

 また、製品別の利用状況では、Oracle Database、Microsoft SQL Server、IBM DB2の3製品
を主要なDBとしている企業が7割を超えた。今後の導入意向ではOracle Databaseに加え、Microsoft SQL Serverやオープンソースソフトウェア(OSS)への回答も集まった。DB製品の現状および今後の動向を、調査結果から伝える。

<調査概要>
?目的:DBMSの導入や入れ替え意向の分析?考察
?調査方法:Webによるアンケート。調査票の作成と結果の分
析はITRが担当
?調査期間:2010年3月11日から25日
?有効回答数:183件

※本稿で言及している図1-図6の調査結果は下記の記事でご確認ください。
→www.itmedia.co.jp/enterprise/articles/1005/12/news011.html

●DBシステムの現状

 図1は、DB製品の利用状況を示したものだ。RDBMSが92.8%を占め、ほかのDBMS製品の利用は1割程度 rmt Red Stone
かそれ以下だった。企業のデータ管理の主力製品はRDBMSであり、構造化/非構造化データを統合管理できるXML DBMS(11.1%)、GoogleなどのWebコンテンツ管理で注目を集めるキー?バリューストア(7.2%)の利用は、現状では少ない。

 RDBMSが幅広く利用されているのは、データ管理に対する企業のニーズの中心が、トランザクション処理やデータウ
ェアハウスなどのデータ分析であるからだ。また、RDBMSがオブジェクト指向DBやインメモリDBMSなどの機能を吸収し、拡張を続けている点も理由に挙がる。

 企業で利用しているすべてのDB製品を聞いたところ、Oracle Databaseの利用が71.5%と最も多く、Microsoft SQL Server(53.1%)、MySQL(41.9%)、PostgreSQL(33.0%)、IBM DB2(22.3%)が続い シャネル
た。その他の製品はいずれも1割以下だった(図2)。

 図3は、企業内で最も利用されているDB製品を1つ選んでもらった結果である。ここでもOracle Databaseが46.1%でトップを占めた。以下は、Microsoft SQL Server(21.0%)、MySQL(12.6%)、IBM DB2(6.0%)、PostgreSQL(5.4%)となった。

 上位5製品の合計は91.0%である。企業向けDB製品 ルブタン パンプス
市場では、Oracle製品が依然として多く、寡占化が進んでいる。一方で、約2割が主要DB製品にオープンソースを採用しており、オープンソース製品の活用が進んでいる傾向がみられた。

●DBの運用上の課題

 図4は、DBの運用上の課題を聞いた結果である。最も回答が多かったのは「障害対策/可用性対策」の31.7%だった。「データボリュームの増
加」(26.7%)、「運用コストの削減」(26.1%)、「検索性能」(25.6%)、「トランザクション性能」(22.8%)が続いた。一方、「データ連携」(16.7%)、「データベース数の増加」(11.7%)、「データ品質の確保」(9.4%)、「マスターデータの管理」(9.4%)の回答率は低かった。

 この結果から、データ管理担当者は、DBシステムの性能を確保
しながら運用管理コストを下げるという相反する課題に直面しており、新たな技術の導入やシステムの大きな修正には手が回っていない状況が推測される。

●DBに対する今後の期待

 今後導入したいDB製品を1つ選んでもらったところ、Oracle Database(25.3%)が最も多く、Microsoft SQL Server(22.0%)、MySQL(14.3%)が続いた。上位3製品の順
位は、図3の「現在最も利用しているDB製品」と同じだったが、今後導入したいDB製品として、Microsoft SQL Server、MySQLやPostgreSQLといったオープンソース製品の割合も増えている。

 今後利用したいDB製品を選定する理由をまとめたのが、図5である。最も多かった理由は「性能が良い」(35.7%)であり、「初期導入費用が安い」(34.4%)、「アプリ rmt ラテール
ケーション開発がしやすい」(30.6%)も3割以上となった。これらの理由は「運用管理が容易である」(23.6%)や「既存のデータやプログラム資産との互換性」(16.6%)よりも高い。性能を確保した上でコストを削減するために、安価な製品にリプレースするという意向がみられた。【藤村能光】

引用元:ネクソンポイント RMT